
第2回の今回は、航空券を手配した後のレンタカーの予約に関しての節約術を紹介していきたい。
目次
アメリカは車社会
さて、航空券の手配が完了したら、次は空港からの移動手段が問題となる。アメリカは車社会。どこに行くにも車で運転して移動した方が圧倒的に行動範囲が広がり、自由がある。公共交通機関が発達している都会などのエリアであれば、さほど問題にはならないかもしれないが、僕の場合はどこに行くにも原則、空港からはレンタカーを利用している。首都ワシントンを訪れた際には、地下鉄を利用して空港から移動したことがあるが、正直、車移動に比べて時間もかかり、余り快適な印象ではなかった…とは言え、街の中心部は渋滞もヒドイことからそれはそれでストレスになる。いずれにしても、公共の交通機関を使えるエリアは、アメリカでは限られている。日本で運転免許を持っているのであれば、国際免許を用意しておいて損はしないだろう。
レンタカーを予約する際のポイント
では、レンタカーの予約のポイントについて解説していこう。レンタカーで行く場合、予約は事前に済ませておく必要がある。有名な観光地であれば、レンタカー会社はいくつもあり、当日にイキナリ予約ナシでも問題ないケースはあるが、節約を考えるのであれば、予約は絶対だ。そして、この時のコツとしては、必ず一番安いコンパクトカーを予約すること!コンパクトカーは、各レンタカー会社によるが、余り数多く用意されていないことが多く、大抵はチェック・イン時に数がなく、無料でセダンなどのフルサイズにアップグレードされるケースが多い。勿論、人数が4人以上であれば荷物のことを考え大きな車を最初から予約しても構わないが、いずれにしても必要最小限のサイズを予約することだ。僕の場合は、3人で行く場合も一番安いサイズで予約をし、現地でチェック・インした際にどうしても車のサイズが小さければ、アップグレードをする…と言う手段を毎回使っている。そして、次に重要なのは、割引があっても前払いはしないこと!予約サイトでよくあるのが、前払いだと当日払いと比較して安いと言うパターン。確かにお金を節約する意味では安い印象だが、これは避けた方が良い。と言うのは、旅程直前のバーゲンセール的な価格を逃さない為だ。運次第だが、レンタカーの需要が少ない時期や時間帯とスケジュールが被った場合、直前のレンタカーの価格はビックリするほど下がる。
なので、レンタカー予約の手順をまとめると、
- 旅程の2カ月前くらいにレンタカーの価格をチェックする。最も安いキャンセル可能な予約を行う。
- 出発の1週間前と前日の2回、改めてレンタカーの価格をチェックする。価格が少しでも下がっていれば、それ毎にすぐに再度、予約をする。その後で、前回の予約をキャンセル。(※場合よっては2回目の予約をキャンセル)
これが僕の行うレンタカーの予約方法だ。この予約をする時に注意したいのが、クレジットカードの情報を入力する必要がない予約サイトを選ぶことだ。悪質な場合だと、キャンセルをしても料金を取られることがあるからだ。カードの情報さえ渡していなければその様な事態も避けられる。普通、前払いじゃない限りは、クレジットカードの情報は入力する必要がない。僕は、CarRentals.comやCostcotravel.com(日本語発音ではコストコ)を利用している。日本人に大人気のハワイなどは、日本語でレンタカーの予約をネットで受け付けている場合も多いが、大抵は英語で予約する通常の方法より割高になっているので、注意したい。
レンタカーを予約する時の確認点
フロリダ州のMCO空港(オーランド空港)はディズニー・ワールドが周辺にあり、観光地として有名だ。ココでは、射撃の全米選手権や世界選手権で何度も行っているが、レンタカーはかなり安い。運が良いと1日当たりのコストが$15以下で済む可能性もある。不思議なことに夏休みの時期などであってもココではレンタカーは安い傾向があるようだ。ただし、確認点もいくつかある。オーランドに限らず、観光地にある大きな空港では、ターミナル内にあるレンタカー会社とシャトルバスを利用して移動しなければならないレンタカー会社が混在している場合があることを覚えておきたい。空港に着いて、いざレンタルカーをピックアップしようとしても自分の予約したレンタカー会社の受付が見つからず、焦る…と言うことを僕は経験済みだ。このシャトルバスも昼間であれば15分くらいの頻度でターミナルとレンタカー会社を往復しているが、夜間であれば30分に1本と言うこともあり得る。シャトルバスを利用して移動する場合だと、30分以上は余計に時間が掛かる。重い荷物を引きずって、シャトルバスに乗っての移動は楽じゃない。レンタカー会社がターミナル内にあるのか、それともターミナル外にあるのかは、必ず確認したい。
レンタカー受付での注意点
レンタカー会社は、保険を誰に対しても進めるのが常だが、これは保険料で儲かっていると言う事情がある。特に外国人の場合は、見知らぬ土地での運転に不安もあることから、レンタカー会社がカモにするケースが多いので注意が必要だ。レンタカーの料金が1日$30でもフルカバーの保険が1日当たりで$40と言うことも珍しくない。また、ドライバーの年齢が25歳以下だったり、国際免許での運転だとそもそもレンタル出来なかったり、追加で料金を取られたり…レンタカー会社によって様々なシステムがあるので、下調べをキッチリしておくと無駄なお金を払わないで済む。必ず調べておきたいのは、持っているクレジットカードや海外旅行保険にレンタカーに対しての付帯保険があるか?と言うこと。アメリカ発行のクレジットカードはこの付帯保険が多い。またアメリカでマイカーを運転している人は、その保険がレンタカーにもそのまま適用されるケースもよくある。保険内容の把握は、万が一の時に重要となる。例えば、クレジットカードの保険があるからと安心していたら、車の修理はそれでカバーできたとしても、レンタカー会社の営業損失分まではカバーされず、その分を自己負担させられるケースも考えられる。予約サイトや旅行サイトでは、この辺りを考慮した保険を用意していることがあるので、そちらの内容と費用も見ておいた方が良い。僕の場合は、それを利用した経験があるが、レンタカー会社の保険料の半額程度で済ますことが出来る。ガソリンに関しては、使った分だけ自分で補給して返却する方法とプリペイドと呼ばれるガソリンを使い切って返却する方法の2つがあるが、当然ながら自分で使った分だけを補給して返す方法の方がお得だ。後、注意したいのは、ディズニー・ワールドのオーランド空港で定番なのが、フリーウエイの有料区間を通行する際に使用できるトールパスの利用を強く勧めてくることだ。(※オーランド以外の地域でもこのトールパスのゴリ押しはある。)これが実は思った以上に厄介だ。観光地周辺では、フリーウエイを利用すると、この有料区間は必ず通行する。日本で言うところのETCみたいなものだが、有料区間に入る際の料金所の入り口がトールパス対応の入り口とキャッシュ対応の入り口の2つに分かれており、間違ってトールパス用の入り口(そもそも停車の必要ナシ)を通過してしまうと罰金を後からレンタカー会社を通じて請求されてしまう。これを避けるには、運転中はフリーウエイの標識に注意し、トール(通行料金)の支払い案内が出た場合は専用の入り口に停車出来るように車線変更をしなければならない。アメリカでの運転に慣れていないと、これが上手くできないことがあるかもしれない。アメリカ人であっても現地人でない場合は、気付かない内にトールパス用の入り口を通過してしまっているケースがかなりあるので覚えておきたい。正直、この通行料金の徴収方法は、明らかに現地に不慣れな観光客を狙ったトラップと言える。それを避ける為にトールパスをサービスに追加するのは、アリかもしれないが、1日当たり$15前後(通行料金込み)は掛かるので、決して安くはない。仮にも5日間のレンタル期間であれば、運転しない日に関係なく、$15×5日間分を支払う目になるのだ。節約を徹底する為にも僕はこのサービスも利用しない。どのエリアをドライブするかによって通行料金は異なるが、普通は自分で払えば$5前後で済む。GoogleのGPSを使用するのであれば、有料区間を避けるように設定できるので、それを活用するのもアリだ。ただし、移動時間が余計に掛かってしまう可能性はある。逆にその有料区間エリアを運転する距離が長ければ、あるいは毎日そのエリアを運転する場合によってはレンタカー会社で支払うトールパスの料金と自分で払う料金が同じくらいになることもあり得るかもしれない。いずれにしても、レンタカー会社の受付の人は言葉巧みに様々なサービスを勧めてくるが、全てにノーと応えるつもりでいた方が良い。仮にもイエスとサービスを追加するならば、何に幾ら払っているのか、理解することが大切だ。他に、空港のレンタカー会社の受付窓口は、基本的に24時間営業だが、夜遅いと人が中々受付カウンターまで出てこないことがあるので要注意だ。全米各地でレンタカーを借りてきた僕だが、色々と酷い目にあっている…予約しているのに車が無い、シャトルバスの停留所がどこか分からない、レンタカーのピックアップ場所が見つからない、返却時に請求書が来てよく見ると、金額が当初と違う…このようなトラブルは珍しくないので、心しておきたい。

車をピックアップする際の確認点
アメリカのレンタカー会社では、事前に予約した車と全く同じものに乗ることは殆どない。空港でレンタカーを借りる場合、大抵は駐車場が各レンタカー会社、車のサイズごとにエリアが別れており、自分の予約したサイズのエリアから好きな車を選ぶことが出来る。なので、車をピックアップする時には車の状態をチェックすることは欠かせない。ボディにある傷は写真を撮るなどして、自分が付けた傷ではないことを証明できるようにしておく。レンタカー会社によるが、担当の人と一緒にボディの傷をチェックし、書類に印をつける場合もあるので、それだと元々あった傷を自分のせいにされることはないだろう。そして、車はやはり日本車が圧倒的に良い。過去には、キア、ヒュンダイなどのコリアンカー(韓国車)、GM、フォード、ジープなどのレンタカーも日本車が選べなかった際には運転しているが、経験した全てのトラブルは、日本車以外だった。例えば、タイヤ圧が正常にも関わらず、ランプが点く等の各種警告灯が無意味に点灯することが何度かあった。エンジンオイル交換を求める警告灯が突然点いた際には、レンタカー会社負担で渋々オイル交換をしたが、それでも警告灯が消えることはなかった。日本車のクオリティは、すばらしいの一言。
I’m from Japan. I can drive only Japanese car. So racist? LOL「僕は日本から来ていてね…日本車以外は運転できないんだ。レイシストでしょう?笑」
こんなアメリカン・ジョークを飛ばしてもイイだろう。実際に、僕は似たようなジョークを度々使っている。笑